妊娠後期に向けて、身体の変化と準備を整理しましょう
妊娠後期は赤ちゃんが大きくなるとともに、 お母さんの身体も大きく変化します。大きくなった子宮に圧迫されて背中や腰が痛くなったり、動いたり、同じ姿勢でいるのが辛くなります。また仰向きで寝るのが難しくなり、眠りにくくもなります。下半身からの血流の戻りも悪くなる為、痔や静脈瘤(血管のでこぼこ)が生じたり、むくみやすく・つりやすくもなります。消化器も圧迫されるため、便秘になったり、気持ち悪くなりやすいこともあります。これらの症状を根本的に治すのは難しいですが、症状を緩和したり楽に過ごせるよう産科医や助産師に遠慮なく相談しましょう。
妊娠後期には中期から引き続き、切迫早産や妊娠高血圧には注意が必要です。また頻度は少ないものの、常位胎盤早期剥離など、重篤な疾患も存在します。特に「出血・破水・腹痛・胎動減少・子宮収縮」を感じたときには、分娩施設に連絡して指示を仰ぎ、必要に応じて受診しましょう。緊急時には妊婦自身が焦ってしまうこともあるので、このような危険性について、パートナーと情報共有しておくことも重要です。
また骨盤位(逆子)の場合、帝王切開の話をされるかもしれません。分娩までに戻る事もありますので、焦らずに対応しましょう。
妊娠後期では、いよいよお産に向けた用意をしていきます。仕事をしている場合、34週以降は産前休業になります。里帰り出産も34週頃の帰省が一般的ですので分娩施設と相談しながら、準備を進めましょう。また身体的にも辛くなって来る時期なので、パートナーに状況を伝え、十分に休めるよう協力してもらうのも大事です。足元が見えにくくなるので、転倒には気をつけましょう。
妊婦健診では後期検査として、血液検査や腟内の細菌検査、36週以降では胎児心拍数モニタリング(NST)を行います。緊急時にはすぐ病院に行けるよう、交通手段も検討整理しておきましょう。
27週の妊婦さんへのメッセージ