頻繁におなかが張りやすい時期。無理は禁物!?
妊娠末期に入り、頻繁におなかの張りを感じるかもしれませんが、少し休んでみて、元に戻るならば大丈夫。張っている時に無理は禁物です。今まで以上、早産に注意する時期です。身体を循環する血液量は妊娠前と比べ1.5倍。引き続き、貧血に注意しましょう。これからは出産までに約10%の人が妊娠高血圧症候群になると言われています。また、この時期に貧血、腰痛、痔、足のつり、むくみに悩まされる人もいます。
今まで、体脂肪率3%程度だったやせっぽちの赤ちゃんも、徐々に脂肪がついてきます。赤ちゃんの体重は、毎週100〜150gずつ増えていきます。以前は羊水の中で自由に動き回っていましたが、次第に身体が大きくなり、位置が固定していきます。骨格はほぼ完成し、筋肉も発達して動きが力強くなるので、妊婦さんの中には胎動が痛いと感じる人もいるでしょう。 脳もぐんぐん発達して、頭部が大きくなります。中枢機能もより発達して、聴覚はほぼ完成します。すでにおなかの中でママの声や心臓の音は、もちろん、パパの声や、日常生活の音も聞き分けているでしょう。他の感覚器に比べて視覚は最も遅いと言われていますが、明るさ・暗さは敏感に感じており、昼夜の区別はついているでしょう。
31週と5日。もう少しで9か月に突入。ピースサイン?!おなかの中も少し狭そうに見えます。
足の爪や髪の毛も生えてきます。徐々に、頭を下にして背中を丸め、足を胸の前で抱える『胎児姿勢』をとるようになります。30週では、15%の赤ちゃんが逆子です。でも、特になにもしなくても大丈夫。ほとんどの逆子は自然に頭が下がります。逆子のままなのは、3%くらいです。逆子の妊婦さんは、おなかが張らないように注意しましょう。子宮が収縮していると、赤ちゃんが動けず、逆子が治りにくくなります。
この頃、医師が赤ちゃんの様子とともに注意して診ているのは、胎盤の位置。30週前後までに胎盤は子宮口からどんどん離れていきますが、最終段階になっても、子宮口にかかっていれば、前置胎盤という診断になります。100人か200人にひとりの割合で発生しています。その場合、自然分娩はできないので、時期をみて予定帝王切開になります。
28週。お尻を向けた赤ちゃん。女の子であることが分かります。 ※画像はすべて4Dエコーによるものです。
28週の妊婦さんへのメッセージ