32週間

妊娠32週32週頃のママと赤ちゃん 編

正期産まであと少し!出産にむけて赤ちゃんはどんなことをしている?

丸茂元三先生

産婦人科専門医

超音波専門医でもあり、今まで1万人以上の赤ちゃんを4Dエコーで診察。本アプリの4Dエコー画像の提供者。胎児行動の造詣が深い。著書『赤ちゃんはお腹の中で何をしているのか』(草思社)

目次

  • 赤ちゃんが下がり、突然食欲が回復する人も。
  • 誕生の瞬間に向かって成長し続ける赤ちゃん。
  • ユーモラスなしぐさを見せてくれます。

赤ちゃんが下がり、突然食欲が回復する人も。

この頃は、手足がむくんだり、しびれたりしやすくなるので、こまめに休息をとりましょう。大きくなった子宮に圧迫されて、腰痛や便秘などの症状も引き続き起こりやすい時期です。腰や足の付け根が痛む、足がつる、という人もいます。胃が圧迫され、一度にきっちり食べられないかもしれませんが、臨月が近付くと赤ちゃんが下がり、軽快します。仰向きで寝ると苦しいので、横向きで寝る人が多いでしょう。夜に何度も目覚めるようになります。

誕生の瞬間に向かって成長し続ける赤ちゃん。

赤ちゃんの成長が、少しゆっくりになります。この頃で、身長は43〜46cm。体重が最も増える時期で、1500〜2000gほどになります。身長が大きくなるというよりは、皮下脂肪がついてくるというイメージですが、これは生まれた後、温かい子宮から外に出たときの体温維持のためにとても重要です。また、産道を通る際の赤ちゃんのエネルギーになります。 4Dエコーの画面では、顔から胸くらいまでしか画面に入らなくなるほど成長しました。表情ははっきり観察されるようになり、ほほ笑んだりしかめっ面をしたり、思わずセリフをつけてしまいたくなるほどです。指しゃぶりが頻繁に見られますが、おっぱいを飲む練習をしているのかもしれません。肺の機能が整い、誕生の瞬間が近付いてきます。

眩しそうに目の前に手をかざす、33週の赤ちゃん。

眩しそうに目の前に手をかざす、33週の赤ちゃん。

ユーモラスなしぐさを見せてくれます。

色素沈着がまだなので、赤ちゃんの瞳の色は青みがかっています。今生まれると、焦点がぼやけていて、あまり見えていないでしょう。爪が指先まで伸びてきます。この頃になると、五感はほぼ完成に近づいています。この時期の赤ちゃんはとても体が柔らかく、足を自分の顔に近づけ、足のニオイを嗅いでいるかのような動作をします。嗅覚も発達していることを考えると、ユーモラスな動作に見えます。
赤ちゃんの位置が固定してきたので、妊婦さんがおなかを触ってみると、赤ちゃんのどの部分かが分かるかもしれません。正常な向き(頭位)であれば、足が上にあります。一番分かりやすい背骨が、自分の右腹側にあるか左腹側にあるか触ってみましょう。

35週。微笑しています。
※画像はすべて4Dエコーによるものです。

35週。微笑しています。 ※画像はすべて4Dエコーによるものです。

32週の妊婦さんへのメッセージ