妊娠中のママの食事で赤ちゃんに悪影響が?!
つわりが治まり、色々と食事のことが考えられるようになるママが増えてくる中期。「妊娠中の食事で赤ちゃんが病気になる」という“ウワサ”を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。特にアトピーやアレルギーなど、妊娠中の摂取が原因になるという話題も多くあります。
しかし妊婦さんが明らかに避けるべき食事は食中毒の原因になるもの(「18週目① 妊娠したら食事に注意!妊婦さんがNGな食べ物や飲み物は?」記事参照)や、明らかに有害なもの(アルコールなど)のみで、多くは病気との関連は認められていません。
むしろ重要なのは全体のカロリーとバランスだということは是非意識してみてください。
妊娠中の食事で特に話題になるのが「アレルギー」。その中でも特に話題になるのが卵や牛乳。赤ちゃんがアレルギーになるのは避けたいですよね。
これまでの研究で、この2つを食事から除去しても、卵と牛乳のアレルギーは減らない事が明らかになっています。むしろカロリー不足を起こしやすく、赤ちゃんの体重不足などを起こしてしまうリスクが上がると考えられています。
その他の食品についても、アレルギーの確率を上げるもの、下げるもの、どちらも見つかっておらず、現時点で特定の食べ物がアレルギーに関与するという言説は否定的です。
妊娠前も妊娠中も、食事の大原則は「十分な量を、バランス良く」です。妊婦の体重増加は不足も過剰も赤ちゃんの病気や早産につながります。過度の食事制限も、反対に何も気にしすぎないことも考えものです。また特定の食品にこだわりすぎると、全体のバランスが崩れます。 具体的な食事方法は、ご飯やパンなどの主食を中心にエネルギーをしっかりとり、緑黄色野菜やレバーなどの副菜から「葉酸」「鉄」などのビタミン・ミネラルを摂取します。また、肉や魚、大豆製品など食事の中心となる主菜からたんぱく質を十分にとります。 あとは体重とバランスを意識して、美味しい食事を楽しんでください。