妊娠後期の出血
妊娠後期の出血で有名なのは「おしるし(産徴)」です。予定日が近くなると、子宮収縮などをきっかけとして、赤ちゃんが包まれている卵膜と子宮の壁が少しずれることがあり、このときの出血がおしるしです。
基本的には少量ですぐ止まり、少し痛みや張りを伴うことはあっても強い痛みにはなりません。
またおしるしが来ると、言葉の通りお産が近いサイン。1週間以内にはお産になることが多いので、改めて入院準備などの確認をしたり、パートナーや周囲の人と来たことを共有しておきましょう。
おしるしは多くの方が経験しますが、以下のような出血はおしるしとはいえません。妊娠後期におしるし以外で出血があった場合には、すぐに受診が必要です。
・出血が多い場合、安静にしても続く場合
・お腹の痛みを伴う場合
・張りがどんどん強くなる場合
・赤ちゃんの動き(胎動)が感じられない場合
また切迫早産や前置胎盤と言われている人は、少しの出血でもすぐに受診が必要です。特に前置胎盤の出血は「警告出血」と言われ、非常に注意が必要な状況なので、全治胎盤の可能性がある方も含めて出血には気をつけましょう。
また「この出血は大丈夫かな?」と迷うときもあるかと思いますが、そんなときは早めに電話などで相談するのも良いかもしれません。
出血が起きると慌ててしまうもの。だからこそ、早めに「出血の伝え方」を知っておきましょう。
出血したら、「始まり・量・回数・タイミング・色」を覚えておきましょう。「はりかたい?(張り固い?)」で覚えると良いです。
例えば、「朝起きた時にナプキンに(始まり)」、「500円玉くらいの(量)」、「替えてもまだついている(回数)」、「張ると少し出る気がする(タイミング)」、「明るい赤色の出血(色)」といった感じです。このような情報がわかると、緊急性が高いのかなどを医師や助産師が判断しやすいです。
是非覚えておいてくださいね。