おっぱいガイド
妊娠中から始まる乳房マッサージ。どんな目的が？
妊娠中の乳房マッサージ
乳房マッサージは妊娠中から勧められています。妊娠後期（28週頃～）から行うことが多く、最初は助産師さんがやり方を教えてくれるでしょう。主に乳頭を出し、ほぐすことが中心で、赤ちゃんに吸われる前に早めにほぐしてあげるのが重要です。
この時期の乳房マッサージの目的は、「スムーズに授乳に移行できるようにするため」と「自分のおっぱいに向き合う」こと。例えば陥没乳頭の場合、赤ちゃんの授乳が難しいことも多く、早めにこの事実に気が付き、対策をすることも大事になります。
ただし、お腹の張りを感じている方や、切迫早産の方は過度なマッサージはお腹の張りが強くなったり頻回になることがあるので、控えた方が良いことがあります。
産後の乳房マッサージ
産後も乳房マッサージは重要になりますが、やり方は少し変わります。産後は母乳の分泌も増え、赤ちゃんが産まれるとどんどん生産量も増えていきます。増える母乳は出さない限り乳房の中に蓄えられますが、これは適切に出してあげないと溜まってしまい、乳腺炎の原因になります。
特に分泌が多かったり、赤ちゃんがあまり飲まないなど、おっぱいが張っている日には行ったほうが良いですし、そうでない日は軽めでも構いません。
また、乳頭も最初の授乳ではトラブルが起きがち。しっかりほぐし、傷がつかないようにケアしてあげましょう。
乳腺炎の治療としてマッサージするときは
乳腺炎になってしまったときも、薬などの治療と同時に、溜まっている乳汁を出すためのマッサージが重要です。
乳腺炎の時は「乳腺炎を起こしている側」からマッサージをするのがおすすめです。しかし、痛みがあってなかなか出しにくい時は逆側からやっても良いです。逆側のマッサージをすることで、炎症を起こしている方も刺激され、自発的に射乳が起きます。
射乳が起きたらすぐに炎症を起こしている方に切り替えましょう。
またやり方として、痛みや腫れ、しこりがある部分から乳頭の方に流すようにマッサージをするのがコツです。
乳腺炎になっても授乳は続けましょう。やめた方が悪化するリスクが高くなります。
