10週間

妊娠10週妊娠中のセックス 編

妊娠中のセックス。いいの?悪いの?

笠井靖代先生

産婦人科医(第三産婦人科部長)

ご自身もママであり、経験を踏まえた、細やかで優しく的確なアドバイスには定評がある。著書『35歳からのはじめての妊娠・出産』など。

目次

  • 12週まではおすすめできません。
  • してもいいけど、気を付けたいこと。
  • 実際の注意点と、新しい結びつきの方法。

12週まではおすすめできません。

12週までは流産や不正出血が多く、性行為は控えた方がいいでしょう。この時期、女性はつわりもピークで、だるかったり、疲れが出たりし、性欲は減退していることが多いとされます。ママの体調や気持ちを第一優先しましょう。スキンコンタクトという意味では、セックス以外の体の触れあいやコミュニケ―ションを模索してみましょう。

してもいいけど、気を付けたいこと。

つわりの時期が過ぎて、だいたい15〜16週頃からが目安でしょうか。それ以降なら、おなかの張りや出血が見られて医師から安静を指示されていなければ特に問題はないでしょう。ただし、おなかを圧迫する体位や、激しい行為や深い挿入を避けるなど、あくまで赤ちゃんのことを思いやる配慮が必要です。 意外かもしれませんが、妊娠中のセックスは、コンドームをつけているほうが望ましいです。妊娠中は免疫力が低下しているので、性行為を通じて、普通だったら問題ないような雑菌で、子宮頸管が炎症を起こすことがあります。これが、切迫早産や早期破水につながってしまうことも。防御力が落ちているということから考えると、装着しておいたほうがベターです。

実際の注意点と、新しい結びつきの方法。

体位は、側臥位(そくがい:横を向いた体勢)や、女性が上になって、自ら挿入の深さのが調整が可能な体位のほうがいいかもしれません。また、乳頭への刺激は子宮収縮をうながすことがあり、注意が必要です。
きちんと相手の状態や気持ちを理解してお互い納得できるようにしましょう。出産後には夫婦で協力して育児を行っていく必要がありますから、何でも話し合える対等な夫婦関係を模索することが大切です。

10週の妊婦さんへのメッセージ