#妊娠初期

妊娠4週〜15週妊娠初期の過ごし方、切迫流産 編

妊娠してから、どう過ごす?

真川祥一先生

三重大学医学部産科・婦人科学教室 講師

目次

  • これからはじまる、妊婦生活を楽しむために。
  • 少しでも気になることがあれば、かかりつけの病院へ。

これからはじまる、妊婦生活を楽しむために。

ご懐妊おめでとうございます。妊娠の知らせを受けて、喜んでいる方も、まだ実感が湧かないという方もいるかもしれませんね。人生で数えるほどしか経験できない、妊婦生活。お腹の赤ちゃんとの時間を良い思い出にするためにも、正しい知識を身につけて、安心して過ごせる準備をしていきましょう。ちょうど今、お腹の中の赤ちゃんも体づくりをはじめたところ。見た目には分からないかもしれませんが、お腹の中では赤ちゃんの心臓や神経系、骨格などができています。そんな成長につれてお母さんにも、つわりやだるさ・眠気などの体調の変化が現れはじめます。仕事や家事は頑張りすぎず、体調を気遣いながら過ごすようにしましょう。

少しでも気になることがあれば、かかりつけの病院へ。

妊娠初期に気をつけたいのが、切迫流産。妊娠22週未満のあいだで流産のリスクがある状態のことを呼び、一般的には出血やおなかの張り・痛みなどの症状が見られます。しかし症状や対策も人それぞれ。少しでも体調が気になるようでしたら、すぐにかかりつけの産婦人科を受診してくださいね。「いつもと違う気がする」程度の症状でも、受診してもらって大丈夫。漠然と不安な気持ちでいるのではなく、先生と話してお母さんのこころが安定することが赤ちゃんのためにもなります。また「腹圧がかかりすぎると流産になりやすい」とも言われています。もし可能であれば職場の配置を考慮してもらいましょう。腹痛などがみられるようでしたら適宜休憩を取るようにし、かかりつけの産婦人科に受診してください。

9週の妊婦さんへのメッセージ