14週間

妊娠14週妊娠中の乗り物 編

自転車、クルマはやっぱりやめたほうがいい?

笠井靖代先生

産婦人科医(第三産婦人科部長)

ご自身もママであり、経験を踏まえた、細やかで優しく的確なアドバイスには定評がある。著書『35歳からのはじめての妊娠・出産』など。

目次

  • 日常生活において、悩むことが多いものですが…
  • わずかな動作や振動が、直接的に胎児に悪影響を及ぼすことはありません。
  • 車はシートベルトを装着し、“もらい事故”にも十分注意を。

日常生活において、悩むことが多いものですが…

自転車も車の運転も、妊娠前はありふれた日常の1シーンであり、妊娠中も続けていいのか悩む人が多いようです。妊婦さんは交通事故が多いといわれ、後部座席でシートベルトをしっかり締めるのがお勧めです。とはいえ、こんな生活は難しいのが現実。自転車や車を運転するなら、慣れた道をいつも以上に安全運転に心掛けて。

シートベルトは妊娠中も必ず着用しましょう。運転者でも同乗者でも同じこと。骨盤の位置にかけるようにすると、おなかを圧迫しません。正しい着用は、お母さんにも赤ちゃんにも、安全をもたらします。

シートベルトは妊娠中も必ず着用しましょう。運転者でも同乗者でも同じこと。骨盤の位置にかけるようにすると、おなかを圧迫しません。正しい着用は、お母さんにも赤ちゃんにも、安全をもたらします。

わずかな動作や振動が、直接的に胎児に悪影響を及ぼすことはありません。

自転車は、慣れた道でも注意が必要です。ただしペダルを漕ぐことでかかる腹圧や振動が、子宮や胎児に悪影響をおよぼすことはないようです。ガタガタ道や、見通しがよくない道で乗るのは転倒や事故の危険が高まるので、安全な道を選んで乗る、雨の日や夕暮れ以降は避ける、こうした心掛けが大切です。

車はシートベルトを装着し、“もらい事故”にも十分注意を。

もう陣痛が始まっているのに、自分で運転して産院に行く強者もいるようですが、さすがにやめましょう。つわりがひどい時も避けるべきです。車の運転は、ちょっとしたことで興奮しやすいもの。血圧が高い妊婦さんや、安定していない精神疾患がある人も避けましょう。注意が散漫になりやすく、とっさの判断力が鈍くなるのが妊婦さん。いくら自分がしっかりしているつもりでも、“もらい事故”も起こりやすくなります。状況の悪い雨の日や夕暮れ以降の運転は、避けるのが無難でしょう。

14週の妊婦さんへのメッセージ