#妊娠後期

妊娠28週〜40週出産・産後に向けての準備 編

赤ちゃんと会える日のために、いまやっておきたいこと。

榎本尚助先生

松坂中央総合病院 産婦人科医

目次

  • 胎動チェックで、赤ちゃんの状態をしっかり把握しましょう。
  • お腹が急速に大きくなるこの時期に、出やすい不調や気をつけるべきこと
  • 赤ちゃんと会えるまであと少し。出迎えるための準備を整えましょう!

胎動チェックで、赤ちゃんの状態をしっかり把握しましょう。

妊娠後期に入り、急速にお腹が大きくなってきたころ。この時期にかならず行ってほしいのが、胎動チェックです。お腹にいる赤ちゃんが、どのくらいの時間で何回動くのか。Babyプラスのアプリの「使う」の中にある「胎動カウンター」機能を使用して、その都度記録をつけておけば、赤ちゃんの変化にいち早く気づくことができます。たとえば、「普段は5分で10回動くのに、今回は20分以上かかった」など、いつもと違うと感じたら、すぐに主治医に連絡しましょう。原因はさまざまですが、すぐに分娩にする必要が出てくることもあります。胎動チェックは、赤ちゃんとのコミュニケーション。大事に記録してあげてください。

お腹が急速に大きくなるこの時期に、出やすい不調や気をつけるべきこと

お腹が大きくなったときに気をつけてほしいのが、横になったときの姿勢です。仰向けに寝てしまうと、妊娠子宮によって血管が圧迫されてしまうため、寝転がる時はできるだけ横向きに。起き上がるときも横向きのまま、手で支えて起き上がるようにしましょう。そのほかにも、胃が圧迫されてあまり食事ができなかったり、便秘や痔、腰痛、尿漏れ、むくみ、こむら返り、妊娠線など…、体のいたるところに影響が出ていると思います。血圧、血糖といった見えない部分も含め、この時期の体は、週単位で状況が変化。そのため、妊婦検診はかならず受診しましょう。体の不調の中には、お薬で対処できるものもあるので、気軽に相談してくださいね。

赤ちゃんと会えるまであと少し。出迎えるための準備を整えましょう!

出産後に向けては、両親学級でもリストが配られると思うので、そちらを揃えていけば安心です。そのほか心配される方が多いのは、おっぱいの準備。乳腺炎を発症するママは最大で3人に1人とも言われています。ただ、お一人おひとりのおっぱいによって、準備を始めるべき時期や気をつけるべきことは変わってきますので、詳しくはかかりつけの助産師さんに相談してみましょう。
さいごになりますが、この時期に入ったら、いつ破水や、陣痛発来するかわかりません。遠方への旅行などは控えて、赤ちゃんを出迎える準備をしておきましょう。身体的につらいことも多いと思いますが、赤ちゃんと会えるときを楽しみに、いっしょにがんばりましょう!

36週の妊婦さんへのメッセージ