36週間

妊娠36週出産準備 編

もうすぐ出産!入院の用意も完璧!最終確認すべきことはなに?

宗田聡先生

産婦人科医(広尾レディース院長・東京慈恵会医科大学非常勤講師)

周産期医学のエキスパート。女性のココロと身体の健康を総合的にサポートする。著書に『31歳からの子宮の教科書』

目次

  • 36週から通院が週1回に。
  • 入院・ベビー用品の最終チェック。産院への移動手段も確認を。
  • お産が始まる兆候に気を配ります。

36週から通院が週1回に。

これまで2週に1回だった妊婦健診が、毎週になります。状況に応じてさらに頻回な場合もあります。産院では、NSTと言って、おなかにモニターをとりつけて赤ちゃんの胎動を計測することもあります。健診で、分娩開始の兆候が見られなくても、その日の夜に突然陣痛が起こることもあるので、遠方への外出などは控えるようにします。外出の際は、母子手帳や健康保険証、産院の診察券、破水に備えたナプキンなどを、常時携帯するようにしましょう。

入院・ベビー用品の最終チェック。産院への移動手段も確認を。

37週以降は「正期産」で、いつ生まれてもいい、という時期に入ります。いつ陣痛や破水が始まってもいいよう、入院用品はバッグにひとまとめにしましょう。退院したらスムーズにお世話が始められるように、ベビー用品も一通り揃えておくようにしましょう。赤ちゃんの昼と夜の居場所の準備も整えて。
陣痛が始まってからは、公共交通機関を使って移動するのはおすすめできません。荷物もあるので、タクシーを使うか、家族に送ってもらう人が多いです。朝、昼間、夜と、時間帯によって産院への移動手段や、送ってくれる人が変わる場合、それぞれの人と経路などを事前に打ち合わせておきましょう。タクシー会社の電話番号も、2〜3社メモしておきましょう。陣痛タクシーを登録しておくと安心です。

お産が始まる兆候に気を配ります。

計画分娩でなければ、37週以降は、いつ始まるか分からないお産を待つことになります。出産の始まりは、「陣痛」「破水」ですが、兆候としておしるしがみられた人は、陣痛スタートまで数日あくこともあれば、ほぼ同時に始まることもあります。破水から始まったら、すぐに病院に連絡して、そのまま入院することになることがほとんどです。破水した後は、赤ちゃんが雑菌に無防備になるので、入浴などは厳禁です。

36週の妊婦さんへのメッセージ