#妊娠中期

妊娠16週〜27週妊娠中期の過ごし方、切迫早産 編

ぐんぐん育つ赤ちゃんのために、ママの体は大忙し。

真木晋太郎先生

三重大学医学部産科・婦人科学教室 助教

目次

  • 赤ちゃんの成長を、もっとも感じられる時期。
  • おなかの張りは、「無理しないで」のサインです。

赤ちゃんの成長を、もっとも感じられる時期。

筋肉や骨格がますます発達し、赤ちゃんの動きが活発になってくるころ。胎動がはっきりと分かったり、エコーの時にお顔が見えたり。赤ちゃんの成長をもっとも感じられるのが妊娠中期。マタニティライフを楽しんでいるママも多いのではないでしょうか。この時期ぐんぐん育つ赤ちゃんに十分な栄養をあげるために、中期の終わりにかけて、ママの血液の量や体液の量は通常のおよそ1.5倍に増えていきます。血管のなかの水分も増えてくるので、むくみが出やすかったり、体重の変化が大きくなりやすかったり。妊娠糖尿病になりやすいのも、実は妊娠中期。目立った不調がなくても、妊婦健診には欠かさず行きましょう。

おなかの張りは、「無理しないで」のサインです。

おなかが大きくなるにつれて、重たい感じや、おなかが張るような感じが出てくるかもしれません。妊娠中におなかが張るのはよくあること。人によっては妊娠初期から張りやすい方もいます。気をつけておきたいのは、おなかの張りが頻回になったとき。たとえば10分間に1回以上おなかが張るときや、痛みを伴うようなときは無理せずに体を休めましょう。切迫早産といって、早産になるリスクが高くなっているときも、おなかが張ることがあるのです。なるべく体を休めて、おなかの張りを抑えることは切迫早産の予防につながります。体が動くうちに…とあれこれ計画を立てているママもいるかもしれませんが、どうか無理はなさらずに。

16週の妊婦さんへのメッセージ